- 2018-9-4
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9月1日(土)に松山市内において「連合愛媛2018ユースフォーラム」を開催しました。本フォーラムは青年・女性委員会で企画・立案した「各組織間の交流やネットワーク構築」等を行ない、今後の組合活動へ活かすことを目的に実施しました。
今回は、開催日となる9月1日が「防災の日」でもあり、先の「平成30年7月豪雨」では県内にも甚大な被害がもたらされたことを受け、『防災』をテーマに開催しました。
まず、防災学習会として第一部では、四国労働金庫2番町ビルにて、松山市総合政策部危機管理課 小原災害対策指導監をお迎えし、風水害に対する備えの基本や心構え等についてご講演いただいた後、参加者からは、日頃の疑問等も含めた質問もあり、忌憚のない意見交換を行いました。
特徴的な内容としては、万が一の際に災害から自身の身を守るためには、行政などの情報を待つだけでなく、気象庁のホームページやデータ放送等による気象情報等についても確認する等、さまざまなツールを介して住民が「知る努力」を行なうこととあわせ、行政の「知らせる努力」、この相乗効果によって人的被害をゼロにしていくことが必要であること、また、日頃からの安全な避難経路の確認や、安否確認方法、避難時の持ち出し品等の準備、できるだけ明るいうちからの早めの避難等の自衛手段についてさまざまな観点から講演いただき、多くの気づきを得ることができました。
続いて、第二部では松山市防災センターに場所を移し、「地震、その時どうする?~もしもの際への備え~」と題した阪神・淡路大震災に関するビデオ視聴の後、実際にビル内に煙が立ち込めた状況を想定し、避難誘導灯に従って退出するという避難訓練や消火器を使った消火体験を参加者自らが体験しました。
まず、冒頭、今回案内役を務めていただいた松山市消防センターの菅谷氏からは、実際に阪神・淡路大震災の際に救出支援を行なった経験を踏まえ、災害が起こったときにはまず3日以内に救出しないと生命が助かる可能性が非常に低くなることや、自分が助からないと家族も周囲の方も助けることはできない。まず自身が助かることを最優先に、といったアドバイスをはじめ、“煙が立ち込める中を非難する場合際には腰を低くして、有害な煙を吸わないようタオルや手等で鼻や口を覆うこと、ビニール袋やポリ袋等があれば、あらかじめそれに空気を入れて膨らませて持ち、空気を少しでも吸えるようにすることも有効”といった補足説明もされました。
あわせて、“消火体験においては、消火器を使った初期消火はあくまでカーテンが燃える程度までであり、天井等まで火が広がれば、まず個人での対処は無理であること”や、“火災発生の際には「火事だ!」と大声で周囲に知らせることも必要”ということも説明いただきました。
日頃からの防災対策
①自身の家の耐震基準を知っておくこと
②防炎カーテンを利用し、ガラス窓には飛散防止用のフィルムを貼っておくこと
③非常持ち出し袋はすぐ持ち出せる場所へ保管し、外出時に被災することも想定して車等にも載せておくことも有効
そのほか、過去の被災地復旧の数多くの写真や災害備蓄品等の数々の展示物を自身の目で見て、手で触れることにより、防災に対する意識をより一層高めることができました。
今回の学習会ならびに体験を通じて得られたさまざまな気づきを、今後、各組織にも水平展開し、「防災・減災」のさらなる意識醸成につなげたいと思います。
(連合愛媛女性委員会 委員長 西川 京子)