2012.03.12

 天候が気掛かりだった「2012春闘総決起集会」も無事終わり、昨年は3.11大震災の関係で実施できなかった地域オルグを開始しました。ご案内のように連合の春闘は地場中小・未組織労働者の皆さん方に視点を置いた戦いですので、一般的に山場と言われる3月中旬を過ぎ5月の連休を越えての長い取り組みになります。おのずと、地域に出かけて行ってのオルグ活動も3~4月になります。今年は昨夜(3月8日)四国中央市において、仕事でお疲れの60名の皆さんと春闘について、連合の訴える「働くことを軸とする安心社会」について、震災支援についてなどを学習しました。今後は宇和島、八西、今治、中予で、順次開催予定です。

 そんな中、最近、電話やFAX、お手紙や電子メールなどをたくさん頂くようになりました。その多くは私たち連合愛媛が2月に行なった「震災ガレキの県内受け入れの対県要請」に対してご心配をされる皆さんからのものです。

  私たちの今般の行動は、純粋に「困っている仲間たちを助けたい。見てみぬふりは出来ない。そして私たちにできることは何だろうか?」という動機によるものです。 私たちは発災直後から、幾度となくボランティアとして現地へ赴き、多くの皆さんと共にまずは復旧に全力を挙げてきました。復旧から復興に移行すべき昨年秋、再度訪れた現地でガレキの山を目の当たりにし、現地から「この山が復興の足かせになっている」という声を聞く中で、今般の『広域処理の必要性』を痛感したところでございます。そして昨年12月から議論を重ね、自治体に要請をかけることを決定しました。

  勿論、受け入れには多くの方が懸念されている「安全性の担保」「情報の公開」「県民の理解」が大前提になることは当然ですので、この部分は特に強く訴えています。

  組合員の皆さんには「地方委員会」や「絆集会」などを通じ動機や経緯については説明していますので、組織内からのご意見は殆どございませんが、7割を超える県外の皆さんを含む多くの組織外の皆様から寄せられるご意見に対しては可能な限り丁寧にご説明をさせて頂いているところでございます。

  被災地の早期復興には「ガレキ処理」が最重要課題の一つであることは間違いないと思います。しかし、ひょっとすると私たちが今回要請行動に移した「広域処理」だけが唯一の解決方法ではないのかも知れません。 私たちの望みは『被災地の早期復興・再生』です。その目的達成のために被災地であろうが無かろうが様々な分野の英知を結集し、更に素晴らしい方法を見つけ出すためにも、今般の私たちの行動にご理解とご協力をお願いするところでございます。

  被災地の一日も早い復興・再生を祈ります。

2012.03.12

事務局長 杉本宗之

 PS.実は激励のお便りも沢山頂いています。その中から3通だけ紹介します。

  ひとつは、この3月末をもって定年退職される「おじいの組合員さん」から(ご本人最後の参加になるであろう)春闘総決起集会の会場設定(今年は狭い市民会館中ホール開催)に関連しての私ども事務局への叱責と「震災対応」(多分ボランティア)へのお褒めの言葉です。

 →会場の件は、1年前から手配を掛けているのですが今年はどうしてもこの会場しか取れませんでした。参加者を絞ることも考えましたが、震災1周年「絆集会」や集会後のデモ行進を考慮し、執行委員会での議論の上、会場許容を超える参加者を設定しました。会場に入れずロビーでの立ち見を余儀なくされた参加者には本当にご迷惑をかけました。

  震災対応への評価は、従来の口頭報告を止め動画上映に変えた成果ですね。今後とも出来るだけ我々連合の取り組みについては目で見て頂けるよう工夫したいと思います。→連合(愛媛)の震災支援(10min)

  「おじいの組合員さん」におかれましては、現役卒業ご苦労様でした。OBとなられても連合愛媛の諸活動に対し今まで以上の叱咤激励頂きたく存じます。

 

  今ひとつは、被災地・連合岩手の会長からの連合愛媛の一連の行動へのお礼のお手紙です。我々は至極当たり前に動いているだけです。逆に大変恐縮してしましました。実は、発災から今日に至るまで被災地の連合の皆さんから「あれが欲しい。これが欲しい。アレして。コレして」って聞いたことがありません。平場の様々な会議などでも決して口にされません。(地域性もあるかもしれませんが、我々が逆の立場になってもそうかもしれません)だからなおのこと、「相手を慮って」とか「相手の立場になって」という行動になります。別に労働組合だからってことじゃなく人として当たり前の行動をとったに過ぎないのですが…。お叱りの電話やメールが多い中、勇気百倍になりました。

 

  元気づけられたと言えば、最後に地元新聞に中学生から私たちの行動を評価する投書が寄せられたことを紹介します。元気千倍になりました。ありがとうございます。→ 中学生の投書

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この記事の著者

連合愛媛連合愛媛

連合は全国約700万人、その地方組織47の1つ連合愛媛は、約4万人の仲間の組織です。加盟産業別労働組合は29組織です。

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